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ルーム・トゥ・リードよりメッセージが届きました。

親愛なる皆さま

いつもルーム・トゥ・リードの活動を応援していただき、誠にありがとうございます。
さて、本日は、ルーム・トゥ・リードCEO ギータ・ムラーリより、日本の皆さんへのメッセージビデオが届きましたので送らせていただきます。

日本では私たちが活動を行っている国々の教育事情については、日本ではまったくニュースになりませんが、新型コロナウィルス影響下におけるルーム・トゥ・リードの活動をご報告させていただきます。(字幕設定を日本語にしてください)

こんにちは。ルーム・トゥ・リードのCEO ギータ・ムラーリです。
この困難な時期に、皆さんや皆さんのご家族がお元気でいらっしゃることを願っています。
ルーム・トゥ・リードは、世界中の低所得コミュニティを苦しめる非識字率とジェンダーの不平等を終わらせることをミッションとしています。
ここ数ヶ月の間、新型コロナウィルス感染症拡大の影響で、子どもたちの安全と教育を守るために、プログラムを遠隔学習に移行したり、デジタルデバイド(情報格差)を埋めようとしたりと、すでに実質的な進歩を遂げてきました。
しかし、まだまだやらねばならないことがあります。
日本の哲学であるカイゼンは、継続的に改善しつづける原動力です。
「これで十分」と妥協してしまったら、決して「十分に良い」状態を生み出すことはできないということです。
世界のほとんどの子どもたちは、学習の中断を余儀なくされています。
しかし、低所得層のコミュニティに住む子どもたちにとって、新型コロナウィルス感染症の影響による学校閉鎖は、中断ではなく「消失」を意味します。
読書の消失、学びの消失、そして夢の消失。彼らやコミュニティに明るい変化が起こす希望を失うのです。
過去のパンデミックや現場の報告から、今、特に女の子が学校を退学するリスクがあることが分かっています。
少女たちは、若いうちに結婚して働かねばならないというプレッシャーに直面しています。
また、家計に支えるための労働が、教育を受けることよりも優先されてしまうのです。
私たちが活動している国では、少女たちが人身売買の危険にさらされていることさえあります。
今ほど、ルーム・トゥ・リードの仕事が緊急性を増したことはありません。
これこそが、今、私たちが子どもたちの安全と教育を守るために必死に取り組む理由であり、 これまで以上にサポートが必要な理由でもあります。
同時に、今この暗い時代を照らすような希望の物語が世界各地で生まれています。
例えば、私たちが現地で雇用している女性メンターであるソーシャルモビライザーは、少女たちの安全を確保するために声を挙げ、行動を起こしてます。
ソーシャルモビライザーが電話で確認したところ、親族からの虐待や、学校を中退して結婚するよう迫る圧力に苦しむ少女たちがいます。
だからこそ、私たちのチームは、彼女たちを守り、学校に戻ってこられるように方法を探しつづけています。
また、識字教育の専門家たちは、学校が休校になっても、さまざまな地域で子どもたちに教えるための革新的な方法を考案してきました。
私たちは、ラジオやテレビの公共放送、携帯電話を使った授業の録音など、子どもたちが学び続けられる方法を模索しています。
パンデミックの余波の中で、より安全で、より公平で、より豊かな世界を達成するためには、子どもたちのための教育が永続的にあることは不可欠です。
ルーム・トゥ・リードは、教育を永続させる覚悟を決めています。
私たちと共に、社会的弱者である子どもたちを守り、学び続けられる世界をつくりましょう。
ルーム・トゥ・リードの活動にぜひ参加していただければと切に願っております。
いつもありがとうございます!

最近のブルッキングスの報告書によると、「新型コロナウィルス感染拡大の影響は世界中の生徒の学習に大きな影響を与えるだろうが、低所得国やサハラ以南のアフリカの生徒が最も打撃を受けるだろう」とされています。
私たちが活動を行っている低所得者層のコミュニティに住む何百万人もの子どもたちにとって、学校の閉鎖は中断ではなく、学びの消失につながります。

子どもたちが教育から断絶することがないよう、ルーム・トゥ・リードがどのようにこの危機に対応しているのか。
ご覧いただき、ルーム・トゥ・リードの新型コロナウィルス感染症(COVID-19)緊急支援、ぜひご支援いただければと思います。

いつも応援いただき、心より感謝申し上げます。

日本は緊急事態宣言が解除されましたが、引き続きご自愛くださいませ。

認定NPO法人ルーム・トゥ・リード・ジャパン
事務局長 松丸佳穂

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